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「治る」って何?

こんにちは!

うちうみ鍼灸治療院の内海 晃です。

 

コロナ禍で、ちょっとヒマになりました。

それを機会に、始めようと思って始めていなかったブログを書いてみようかと。

日頃考えていることを、徒然なるままに書いてみようかと。

続けられるかな?

とりあえず始めて、誰かの目に留まれば幸いかと…

 

 

よく初めての患者さんに、こんな事を聞かれます。

 

「これって、治りますか?」

 

本当に怖い言葉です…

本心では「そんなこと、判るわけないやろ!」と言いたいのですが、そこは頑張ります(笑)

「~というようになれば、痛みは無くなりますよ。」と

 

「治る」ということについて、考えてみます。

 

みなさんは、どうなったら体が「治った」と思いますか?

・痛みが無くなった

・不調になる前の生活が出来るようになった

・WHOが唱えている「健康」の定義の状態になれた

 

 

痛みが無くなった

どのくらいの期間、痛みが無くなったら「治った」と言えるでしょう?

1日?1ヶ月?1年?死ぬまで?

 

人によって、治ったと感じる期間が違うようです。

同じ部位を痛めても、

「去年も痛かったけど、それは治っていて…」と言う人もあれば、

「10年前にも痛かったけど、ちゃんとなおりきっていなかったようで…」と言う人もあります。

 

また、腰痛が改善されてきた患者さんが「普段は痛くないんだけど、草取りをすると痛くて…」

それ、筋肉痛じゃないの?

筋肉痛は正常な反応です。

「それは鍛えなければ、痛みは取れないよ」と言うのですが、「まだ治ってない」と…

そのように、若返えっても無理なこともあります。

どうすれば治ったと言えるでしょうか?

 

 

不調になる前の状態になれた

膝が痛くて正座が出来なくなったけれど、治療したら正座が出来るようになったなど。

正座が出来ないような痛みが出てたら、おそらく半月板などを痛めたのでしょう。

半月板を損傷しても、損傷が軽く、痛めた時の腫れが引けば、前のように正座が問題なくできることもあります。

でも、損傷した半月板はもとには戻りません。

 

背骨の変形でも、それまであった痛みがほとんど無くなることもあります。

でも、変形した骨は変形したままです。

腰への負担はかかりやすくなったままです。

どうすれば「治った」?

 

 

WHOが唱えている「健康」の定義の状態になれた

「健康とは身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病のない状態や病弱でないことではない」(WHO)

まあ、「理想」を掲げているんでしょうね。

現実には、「完全に良好な状態」は不可能です。

現実には、怪我もします。精神的・身体的ストレスもかかります。

 

「まあ、良好な状態」なら、なんとかなるのかな?

ん?そこか!?

「完全に治る」は実現できなくても、「全く気にならない」は実現できるのでは!?

一度傷んでしまった組織は、痛めた以前とは違う状態(大抵は以前より強く、硬く)へ修復される。

それは悪くとらえると「治らない・硬くなった」でもあるし、良くとらえると「以前より強くなった」でもある。

その人の生活上、「今は全く気にならない」状態が、治ったということになるのではないか。潜在的に問題があろうが無かろうが…

その状態なら、持っていける可能性があるな。

 

 

自分の中で、とりあえずの答えが出たところで、今日はここまで。